授業の内容や講師の質ももちろん大切ですが、それらを最大限に活かすためには、設備など学ぶ環境が整っているかどうかも意識してみましょう。このページでは、ゲーム専門学校を選ぶ際に意識するべき設備のポイントをご紹介します。
ゲーム専門学校における設備は、実践的なスキルを身につけるうえで欠かせない重要な要素です。最新の機材や快適な教室環境が整っていることで、実際の現場に近い形で学べる環境が生まれ、就職活動の際にも大きなアピール材料となります。
また、業界とつながりを深める各種イベントやセミナーの開催、インターンシップの充実など、学生の成長やキャリア構築のサポートへも影響。こうした環境の中で得た知識や技術は、将来、即戦力として活かせる実務スキルへと確実にステップアップしていくことができます。
ゲーム開発において最も重要な環境の一つが、UnityやUnreal Engineなどを使用するための高性能なパソコンです。多くのゲーム専門学校では、業界標準のスペックを備えたPCが多数導入されています。
次のようなスペックが一般的です。
こうしたPCは、Engineなどの3Dエンジン、3DCG制作、モーションキャプチャーといった処理負荷の高いソフトを快適に動作でき、学習効率の向上や、制作中のストレスも軽減されます。
専門学校では、業界で使用されているソフトウェアがそろっており、次のようなツールを使って実践的に学ぶことができます。
さらに、多くの学校では学生用ライセンス制度を設けており、自宅でもソフトを使える環境が整っています。これにより、ポートフォリオ制作や課題に取り組む際にもスムーズな学習が可能です。
一部の専門学校では、ノートパソコンを配布または貸与する制度を導入しています。配布型ではソフトのライセンスや初期設定も含まれており、すぐに学習環境を整えられます。貸与型では、自宅にPCがない学生やマシンの購入が難しい学生にも対応可能です。
移動中や外出先でも課題や制作を進められ、「いつでもどこでも制作できる環境」が実現。就職活動時のポートフォリオ制作にも役立ちます。
イベントルームは、セミナーやワークショップ、作品発表会など、多彩なイベントが開かれる多目的スペースです。講師や業界のプロから直接話が聞ける機会も多く、学びの刺激にあふれています。広々とした空間には、映像・音響ともに機材が充実しており、現場さながらの体験ができるのも魅力です。
こうした環境でプレゼンをしたり意見交換をしたりすることで、自然と発信力やコミュニケーション力が養われ、就職活動やチーム制作の場でもしっかり活かせる力が身についていきます。
音声収録スタジオには、プロの現場で使われている高性能な録音機器や防音設備が整っています。ナレーションの収録や効果音づくりなどを本格的に体験できるので、音の演出にもこだわった作品づくりが可能です。
さらに、DAW(デジタルオーディオワークステーション)といった新しいソフトも使えるので、音響編集の実践スキルをしっかり身につけながら、作品の完成度をぐっと高めることができます。
制作や収録に集中するためには、周囲の音を遮断する環境が欠かせません。専門学校では、教室やスタジオにしっかりとした防音対策が施されており、騒音の影響を受けずに作業に取り組めるよう設計されています。
静かな環境で繊細な調整や編集作業に取り組めるため、作品の完成度を高めることができます。
教室に設置されたプロジェクターは、講師によるデモンストレーションや学生同士のグループワーク、プレゼンテーションなどで活用されています。大画面で映像や操作手順を共有することで、視覚的な理解が深まり、複雑な内容でもスムーズに吸収できます。
また、グループ制作の場では、情報をみんなで一度に確認できるため、連携がしやすくなり、作業の効率アップにもつながります。
VR実習では、高度なVRヘッドセットと専用ソフトを使って、仮想空間内での制作やシミュレーションを行います。直感的な操作で没入感のある体験ができるこの環境は、これからの技術革新に直結する学びの場でもあります。
VRやXRといった次世代技術にも自然と触れられるため、これからのゲーム業界に必要とされるスキルや発想力を、実感しながら身につけることができます。
ゲーム専門学校を選ぶうえで、授業内容や講師の質はもちろん大切ですが、設備が整っているかどうかも見逃せないポイントです。
高性能なパソコンや業界標準のソフト、ノートPCの貸与制度があることで、どこでも制作に取り組める環境が整えられ、学びの幅が広がります。さらに、音声収録スタジオや防音教室、プロジェクター、VR実習などの設備も、実践力を伸ばすうえで大きな助けになります。
設備が整っていれば、スキルだけでなく、プレゼン力やチーム制作力も自然と身につきます。就職を見据えて学校を選ぶ際は、学べる内容とあわせて「どんな環境で学べるか」にも注目してみてください。
大好きなゲームにプロとしてどう関わっていきたいかによって、学ぶべきことも、環境も変わります。
ここでは、職種別におすすめの学校を紹介しています。

日本電子専門学校
年2回更新されるオリジナル教材で、現在のゲーム業界で使われている技術を学習。プロと同じ環境で開発を学び、未経験から即戦力のプログラマを目指せます。
授業では年間10作品以上のゲームを制作。1年次から手を動かして制作を経験し、スキル習得とともに就活時のポートフォリオも充実します。

HAL東京
スクウェア・エニックスの時田貴司氏など、企画のプロが直接指導するゼミを開講。
現場で活きるアイデアの引き出し方や企画書作成の能力が身につきます。
有名ゲーム会社と連携し、実際にゲーム制作をする実習あり。実在の企業との制作経験で、企画力を実践レベルまで鍛えます。

日本工学院専門学校
デッサンの授業で基礎画力をしっかりと養いつつ、CG技術だけでなく、ゲームエンジンの操作を学習し、ゲーム開発ツールとの連携を実践的に学べます。
ただのデザイン学習だけでなく、「CGクリエイター検定」資格の取得を支援。スキルを証明する民間資格で、就職にも有利です。