「高度専門士とは、結局なにが認められているのか」「大学卒の学士と何が違うのか」が曖昧なままだと、進路選びも就活の準備も迷いやすくなります。高度専門士は、専門学校で学んだ内容を“公的に説明しやすい形”にしてくれる一方で、学位ではないため、扱いを正しく理解しておくことが大切です。この記事では高度専門士とは何かを解説します。
4年以上の課程で要件を満たせば得られる「称号」
高度専門士は「修業年限4年以上・3,400単位時間以上」等の要件を満たし、文部科学大臣が認めた課程の修了者に付与されます。学士(学位)とは異なりますが、4年以上の学びを公的に説明しやすくなる称号です。
大学院進学の選択肢につながる場合がある
制度上、文部科学大臣が指定する課程の修了者は、大学院の入学資格が認められる場合があります。ただし扱いは大学院ごとに異なるため、志望先の募集要項で入学資格を確認しておくと安心です。
就活で「専門性の積み上げ」を説明しやすい
体系的なカリキュラムで学んだ過程は、学びの深さを伝える材料になります。ただし評価のされ方は職種や採用側の見方で変わるため、肩書きだけに頼らず、作品や実習成果とセットでアピールすることが大切です。
年限を選ぶときは、卒業後にどんな役割を担いたいかを先に描くと迷いが減ります。まずは、ゲーム業界にどんな職種があり、何を求められやすいのかを押さえてみてください。
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高度専門士は、専修学校の専門課程のうち、文部科学大臣が認めた要件を満たす課程を修了した人に付与される「称号」です。ポイントは「4年制の専門学校なら必ずもらえる」という話ではなく、時間数やカリキュラムの組み方、成績評価の方法など、決められた条件を満たした課程に限って付与される点です。
この称号があると、履歴書やエントリーシートで学習期間と専門性を説明しやすくなります。ただし、大学が授与する「学位」とは制度上の位置づけが異なるため、「学士と同じもの」と短絡的に捉えるより、「性質が違うが、進路の選択肢を広げる局面がある」と理解しておくと納得感が高まります。
高度専門士の課程として認められるには、修業年限が4年以上であることに加えて、卒業に必要な総授業時数や教育課程の編成、成績評価の仕組みまで含めて条件があります。数字だけを見ると「4年学ぶ」ことが目立ちますが、実際は「体系的に学びを積み上げ、試験等で評価し、修了認定する」設計がセットになっているのが特徴です。
| 観点 | 高度専門士として認められる課程の要件 |
|---|---|
| 修業年限 | 4年以上 |
| 総授業時数 | 3,400単位時間(124単位)以上 |
| カリキュラム | 体系的に教育課程が編成されていること |
| 成績評価 | 試験等により評価し、その結果に基づいて課程修了を認定すること |
「高度専門士の称号が付与できる専修学校」の一覧も公表されているため、名称の印象ではなく、公表情報で確認するのが確実です。
参照元:文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1382378.htm)
学士は大学(学士課程)を卒業した人に大学が授与する「学位」です。一方で高度専門士は、文部科学大臣が認めた専修学校専門課程を修了した人が名乗れる「称号」に当たります。どちらも標準修業年限は4年ですが、教育の狙いに違いがあり、大学は学術を中心に、専門学校は職業や実生活に必要な能力の養成などを重視すると整理されています。
この違いは、学び方の相性にもつながります。理論や研究の組み立てがしっくり来る人もいれば、職業に直結する技能を積み上げながら理解を深めたい人もいます。自分が伸ばしたい力が「研究ベース」なのか「実務ベース」なのかを言語化できると、進路の後悔が減ります。
大学院進学の話は、言い回しが一人歩きしやすいので丁寧に押さえておきたいところです。制度としては、大学院(修士課程・博士課程前期など)の入学資格は「大学卒業者」だけでなく、「文部科学大臣が指定した専修学校専門課程の修了者」などにも認められます。つまり、カギは「高度専門士の称号が付与されるか」だけではなく、「その課程が大学院入学資格に関して指定されているか」という点にあります。
進学を視野に入れる場合は、志望する大学院側の募集要項で入学資格の扱いを確認しつつ、自分が修了する課程が指定の対象かどうかを公表情報で照合しておくと、あとで慌てずに済みます。
参照元:NIC-Japan 高等教育資格承認情報センター(https://www.nicjp.niad.ac.jp/qa/jp_system/advanced_diploma.html)
専門士も、文部科学大臣が認めた要件を満たす専門学校の課程修了者に付与される称号です。専門士は、修業年限が2年以上で、総授業時数が1,700単位時間(62単位)以上などの条件が示されており、大学への編入学資格と要件が概ね一致することが説明されています。
一方で高度専門士は、学習期間が4年以上であることに加え、総授業時数が3,400単位時間(124単位)以上など、より長期の学びを前提にした設計です。進路のイメージで言うと、専門士は「大学編入を含めた次の選択肢」に触れやすく、高度専門士は「4年間の専門教育を一本で積み上げた上での選択肢」に繋げやすい、と捉えると整理しやすいです。
参照元:文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1382378.htm)
高度専門士の価値は、「4年間の専門教育を、制度上の言葉で説明できる」点にあります。面接や書類では、学校種別だけでなく「何をどれだけやったか」が見られますが、ここが曖昧だと評価がブレやすくなります。高度専門士の課程は時間数や体系性が要件として示されているため、「段階的に専門性を積み上げ、成果物や実習で検証してきた」という説明に筋が通りやすくなります。
ただし、評価のされ方は業界や職種、採用側の理解度で変わります。だからこそ、肩書きだけに頼らず、作品、実習実績、課題の成果など、学びの中身が伝わる材料を揃えることが大切です。
「専門学校で学び続けたいが、さらに研究的に深める場も視野に入れたい」という人にとって、大学院進学の可能性を現実的に検討できるのは大きな意味があります。制度上は、専修学校専門課程の修了者でも、指定する課程であれば大学院の入学資格が認められると説明されています。
進学を考えるなら、早い段階で「自分の課程が指定対象か」「志望する大学院の入学資格に合うか」を二段階で確認しておくと、準備の方向性が定まります。
参照元:NIC-Japan 高等教育資格承認情報センター(https://www.nicjp.niad.ac.jp/qa/jp_system/advanced_diploma.html)
短期間で身につく技術もありますが、実務では「基礎を理解した上で応用できるか」「途中で詰まったときに立て直せるか」が問われます。高度専門士の課程は、時間数だけでなく体系的な学びの設計が求められるため、基礎から応用までを複数年にわたって扱いやすい土台があります。結果として、卒業時点のスキルだけでなく、伸び方そのものが伝わりやすくなります。
参照元:文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1382378.htm)
専門学校の学びは、職業や実生活に必要な能力の養成などを重視すると整理されています。言い換えると、「仕事で使う場面」を起点に理解を積み上げる学び方と相性が良いということです。たとえば、知識を覚えるだけでなく、手を動かして形にし、フィードバックで修正していくプロセスを繰り返すことで、現場で必要な判断の速さや再現性が育ちやすくなります。
もしあなたが「将来やりたい仕事がかなり具体的で、そこに必要な技能を迷わず積み上げたい」と感じているなら、学びの道筋が見えやすいこと自体が大きな利点になります。一方で、研究テーマを変えながら広く探索したいタイプなら、大学の方が気持ちよく進められる場合もあります。自分の学び方の好みを正面から見て選ぶのが、納得の近道です。
参照元:NIC-Japan 高等教育資格承認情報センター(https://www.nicjp.niad.ac.jp/qa/jp_system/advanced_diploma.html)
最後に、進路検討でつまずきやすい確認ポイントを整理します。まず、志望課程が「高度専門士の称号が付与できる課程」として認められているかを、公表情報で確認します。次に、大学院進学も視野にある場合は、その課程が大学院入学資格に関して指定されているか、そして志望大学院の募集要項で入学資格の表現がどうなっているかを照合します。
この二段階を押さえるだけで、「思っていた進路が選べなかった」というズレを減らせます。調べものが多く感じるかもしれませんが、ここを丁寧にやるほど、入学後の学びがブレにくくなります。
参照元:文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1382378.htm)
高度専門士は、文部科学大臣が認めた要件を満たす専門学校の課程を修了した人に付与される称号で、学位の学士とは制度上の位置づけが異なります。とはいえ、4年間の専門教育を体系的に積み上げたことを説明しやすく、進路の選択肢を広げる場面があります。
就職では肩書きだけでなく、学びの中身を示す成果物や経験が重要です。進学を考えるなら、指定課程かどうかと募集要項の入学資格を照合して、早めに準備の方向性を固めるのがおすすめです。
大好きなゲームにプロとしてどう関わっていきたいかによって、学ぶべきことも、環境も変わります。
ここでは、職種別におすすめの学校を紹介しています。

日本電子専門学校
年2回更新されるオリジナル教材で、現在のゲーム業界で使われている技術を学習。プロと同じ環境で開発を学び、未経験から即戦力のプログラマを目指せます。
授業では年間10作品以上のゲームを制作。1年次から手を動かして制作を経験し、スキル習得とともに就活時のポートフォリオも充実します。

HAL東京
スクウェア・エニックスの時田貴司氏など、企画のプロが直接指導するゼミを開講。
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日本工学院専門学校
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ただのデザイン学習だけでなく、「CGクリエイター検定」資格の取得を支援。スキルを証明する民間資格で、就職にも有利です。